10月の俳句の会のお知らせ

待つ、ということの楽しさを教えてくれるのが秋の実りの季節。
宮沢賢治の童話「やまなし」の結末では、いよいよカニの子らが枝にひっかかったやまなしを前に、歓声をあげるのですが…そんな子らを制してお父さんが一言こういいます。
「待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へ沈んで来る、それからひとりでにおいしいお酒ができるから、さあ、もう帰って寝ねよう、おいで」
…待てる者だけが知っているうっとりするような魅惑の味とでもいいましょうか。
そんな実りの季節の句、お待ちしております。

成木長生病院俳句の会

9月特選発表